【クリーニングからリメイクまで】お仏壇の修理まとめ【仏壇職人が解説】
上記の疑問に答えます。
✓ 本記事の内容
- お仏壇の修理方法
- 自分に合った修理方法の選択
この記事を書いている僕は、仏壇職人歴13年。
年間100本のお仏壇製造・修理に携わっていて、色々な修理の経験があるので、 その経験から修理方法の解説・選択基準をまとめます。
*記事は3分ほどで読み終わります。詳しい解説は詳細リンクを貼っておきました。
修理のタイミング
修理のタイミングは主に、
- 汚れてきた(見た目の改善)
- 不具合がある(機能の改善)
- 不満がある(サイズ・デザインの改善)
ざっくりと上記のパターンになると思います。それぞれ解説します。
汚れてきた(見た目の改善)
参考記事:【掃除・お磨き・DIY 方法】お仏壇のお手入れまとめ【仏壇職人が解説】
上記の記事では DIY で出来るお手入れを解説していますが、自分で出来る範囲を超えてきたら、修理のタイミングかもしれません。
タイミングは見た目で判断して OK です。
どのタイミングでも適切な修理をすれば必ず新品同様になります。
適切な修理方法ですが、塗りや金箔・金メッキがまだキレイならクリーニングでキレイに出来ます。
もし塗りや金箔・金メッキが劣化していたら、塗りや金箔を施工し直す必要がありますね。
基本的に施工し直した方がキレイになりますが、完全修復に近くなるにつれて予算はかかります。
信頼できるプロに見てもらって、予算に合わせて相談するのがおすすめです。
不具合がある(機能の改善)
不具合がある場合、そこだけ直すことも可能です。
お仏壇は細かなパーツの組み合わせで出来ているので、部分的な修復が出来ます。
たとえば、扉が勝手に開く・動きが悪いといった場合、
金具の蝶番が劣化しているかも?
もしくは木が反ってきており、調整が必要かも?
など、簡単に直ってしまう場合もあります。
外観の不満の項とおなじですが、どこが悪いか判断するために信頼できるプロに見てもらいたいところです。
不満がある(サイズ、デザインの改善)
現状の不満を解決するための修復・改造も可能です。
買い替えと検討することになることも。
予算と照らし合わせながら、検討しましょう。
具体例
- 新築に引っ越す際にリサイズ
- 洋室に合うよう、外観だけ家具調に改造
- 使い勝手を良くするために、台を追加
- 仏間の鴨居とお仏壇の上スペースが空いてしまうので、御簾を付ける
どの改善を目的とするか考えたら、修理方法を選びましょう。
お仏壇の修理方法
① クリーニング(補修、洗い(金仏壇・家具調仏壇・その他))
程度の良いものはクリーニングがおすすめ。
低コストでキレイにできます。
程度の良いもの = 塗りや金箔、金メッキが傷んでおらず、木地割れなどの不具合がない場合
工程は、解体 → クリーニング → 組み直しです。
解体するので部分修復が可能で、金箔が部分的に擦れていたり、金具の痛みがあるとこのみ変えるなど、コストを抑えて修復可能です。
詳しくは:【予算を抑えてお仏壇を綺麗にする方法】お仏壇のクリーニング【予算や期間も解説】
② お洗濯(塗り替え、ピカピカ(金仏壇・家具調仏壇・その他))
程度が悪いもの、新品同様の輝きを目指す場合はお洗濯が必要です。
クオリティは クリーニング < お洗濯 になります。
程度の悪いもの = 木地や塗りに痛みが多い場合
クリーニングはあくまで表面的なものなので、傷んだ木地や塗膜は元にもどせません。
解体 → 必要なら木地直し → 塗り直し → 組み立ての、完全修復を行います。
見た目はほとんど新品同様になるので、施工後の不満が残りにくいです。
詳しくは:【完全修理・新品同様】お仏壇のお洗濯【予算や期間も解説】
③ リメイク(継ぐ、変更、サイズ変更(金仏壇・家具調仏壇・その他))
カタチやサイズ、デザインを大きく変えたい場合はリメイクを検討しましょう。
お仏壇は木製品なので、自由度が高いです。
リメイクに関しては、個々のニーズが幅広く、対応が仏壇屋さんによって違うので、販売のみではなく製造も行っている仏壇屋さんがいいかもですね。
スミマセン、宣伝ですが、マルスエもリメイクを請け負っています。
詳しくは:【価値を引き継ぐ修復】お仏壇のリメイク【おトクな方法】
まとめ
記事のポイントをまとめます。
- まずはどこを改善する目的の修理か?決定
- 見た目の改善 - キレイにするための修理。
- 不具合の改善 - 不具合を直す修理。
- 不満の改善 - 台を足すなど簡単な方法を検討 → 買い替え・リメイクを比較検討
- 修理方法はお仏壇の状態に合わせて選ぶ。
- クオリティは クリーニング < お洗濯。
- リメイクは製造のプロに相談しよう。
こんな感じです。
新品を購入する場合に比べて、修理は色々な方法があるので、悩みがちです。
自分に合った修理方法を選びたいですね。
それぞれ詳解ページを見て、自分にピッタリの修理方法を探してください。
疑問に思った点はお気軽にお問い合わせくださいね。