【予算を抑えてお仏壇を綺麗にする方法】お仏壇のクリーニング【予算や期間も解説】
上記の疑問に答えます。
✓ 本記事の内容
- お仏壇のクリーニングについての解説
- お仏壇のクリーニングの予算・期間
マルスエ佛壇は、創業大正14年。創業から、たくさんのお客さまのお仏壇修復依頼を頂いています。
「もう少し予算を落とした修復はないですか?」というご要望もあり、お仏壇のクリーニングを提案する機会もあります。
今回の記事は、その経験から、「お仏壇のクリーニング」について解説します。
お仏壇のクリーニングとは?
お仏壇を修理するタイミングは主に、
- 汚れてきた(見た目の改善)
- 不具合がある(機能の改善)
- 不満がある(サイズ・デザインの改善)
ざっくりと上記のパターンになると思います。
色々な修復の方法がありますが、低予算で・汚れてきたを解決できるのがクリーニングです。
本記事ではお仏壇のクリーニングにフォーカスして解説していきます。
*クリーニング以外の修復については、以下の記事にまとめています。
参考記事:【クリーニングからリメイクまで】お仏壇の修理まとめ【仏壇職人が解説】
クリーニングは「汚れ」の改善
お仏壇のクリーニング=お仏壇の「汚れ」のトラブルを解決する修復です。
お仏壇を長く使っていると色々な「汚れ」が蓄積されます。
- ホコリの蓄積
- 手垢
- ろうそくが垂れたロウ汚れ
- お線香の煙からくるヤニ汚れ
- 水をこぼしてしまった水アカ
以上の「汚れ」のトラブルを解決するのがお仏壇のクリーニングになります。
色々なクリーニング方法がありますが、マルスエ佛壇では原則、解体クリーニングを推奨しています。
理由は、解体しない場合はお手入れでなんとかなることが多いからです。
参考記事:【掃除・お磨き・DIY 方法】お仏壇のお手入れまとめ【仏壇職人が解説】
上記の記事を読んで、お手入れをすれば、ある程度の汚れは落とせます。
逆に言うと、お手入れで改善出来ない場合は、解体クリーニングの出番です。
お洗濯や洗いとの違い
前項で「お仏壇のクリーニング」の定義を解説しましたが、「お仏壇のお洗濯」「お仏壇の洗い」という言葉もあって、お客さまからすると分かりづらい現状です。
クリーニング(洗い) | お洗濯 | |
---|---|---|
目的 | 「汚れ」の改善 | 「状態」の改善 |
木地 | 洗浄のみ* | 点検・状態により部分交換 |
塗り | 既存の塗装を洗浄してキレイにする* | 塗り直す |
金箔 | 既存の金箔を洗浄、タッチアップ* | 押し直す |
金具 | 洗浄のみ* | 再着色(または塗装)・金メッキ |
*状態により、再施工を提案することもあります。
以上が違いになります。
住宅で言うところの「リフォーム」が「お洗濯」
「ハウスクリーニング」が「クリーニング」や「洗い」という感じですね。
お洗濯と比較した場合のクリーニングのメリット
- 工程を省略でき、コストが下がる。
- 工程を省略でき、期間が短くなる。
- 木地・塗り・箔・金具の状態がよければ、新品同様にできる。
お洗濯と比較した場合のクリーニングのデメリット
- 木地・塗り・金箔・金具の経年劣化を改善するわけではない。
- 状態が悪い場合、クリーニングでは改善出来ない場合がある。
- 上の理由により、思ったよりキレイにならず、不満が残る場合がある。
以上が「クリーニング(洗い)」と「お洗濯」の違いになります。
参考記事:【完全修理・新品同様】お仏壇のお洗濯【予算や期間も解説】
解体クリーニングの流れ
- 点検・お見積り
- 引き取り(必要に応じて、閉眼供養(お精抜き))
- 解体
- 点検(解体時に不具合が見つかった場合は、報告・お見積り)
- 洗浄・磨き
- (塗装のタッチアップ)
- 金箔のタッチアップ
- 金具は洗浄・ニス引き
- 組み立て
- 納品(必要に応じて、開眼供養(お精入れ))
以上の流れです。
括弧の工程は、お仏壇の状態によりますので、お見積り時に状態を点検してもらい、確認しましょう。
お洗濯の予算と期間
クリーニングの仕様と予算
クリーニングは汚れを落とすのが目的なので、お洗濯のように「松・竹・梅」のような仕様はありませんが、サイズ・造り・状態によって技術料が変わります。
また、
- 問題のある木地を交換する
- 部分的に塗り直す
- 部分的に金箔を押し直す
- 金具を修復・交換する
何らかの不具合があり、上記のような部分修復を行う場合もあり、部分修復はクリーニング費用に含まれないので、オプションとして提案されることが多いと思います。
参考までに、マルスエ佛壇の解体クリーニング価格表を載せておきます。
大きさ | 価格 |
---|---|
2尺(60cm 程)金仏壇 | 25万円〜 |
小仏(85cm 程)金仏壇 | 40万円〜 |
大仏(115cm 程)金仏壇 | 80万円〜 |
家具調仏壇 | 15万円〜 |
お洗濯の期間
仕様や大きさによって異なります。
仕様や大きさによって工程が違うためです。
大きいお仏壇で部分修復ありの場合…1ヶ月〜
小さいお仏壇で部分修復なしの場合…2週間〜
お仏壇はひとつひとつ造りが違い、年数や配置環境によって劣化具合も多様なので、上記は目安です。
記事のまとめ
- お仏壇のクリーニングは、「汚れのトラブル」を改善する修復方法です。
- お洗濯(完全修復)と比較して、安価です。
- 状態が良ければ、新品同様に出来ます。
- 状態を見てもらい、クリーニングと部分修復を組み合わせた見積もりを作成可能。
- お仏壇はひとつひとつ造りや状態が違うので、まずはお見積りを依頼しよう。
こんな感じです。
プロからのアドバイスと言う意味では、長い目で見るとお洗濯をした方が良い場合が多いです。
ですが、お洗濯 は「完全修復」なので、まだまだ劣化していないお仏壇に施行して、もったいないな、というケースが多いのも事実です。
お仏壇の状態にあわせて、おトクにキレイにしましょう、という目的で「お仏壇のクリーニング」があります。
このサイトでは色々な修復方法を比較できますので、不満の残らないよう、納得いく修復を目指すお手伝いが出来たら嬉しく思います。
最後に宣伝です。
マルスエ佛壇ではお仏壇のクリーニングの調査・お見積りを無料で行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。