【向き・方角・置き方・転倒防止】お仏壇の配置方法まとめ【選び方も解説】
お仏壇を置く場所に悩む人
「お仏壇を置く場所ってどこがいいの?」
「お仏壇を置く部屋は?和室・洋室?」
「お仏壇を配置する向きに決まりはある?」
「現状の配置に不満を感じている…」
このような悩みを解決するために執筆しました。
✓ 本記事の内容
- 安全で便利なお仏壇の配置方法
- 方角や向きなどの、ルール
- 配置場所に合うお仏壇の選び方
- 配置場所を変える場合の方法
マルスエでは大正14年創業以来、お客さまに合わせた仏壇造りをテーマにしており、お客さまから色んな悩みを聞いてきました。
中でもどこに配置するかの悩みは、お客さまの都合と、安全性・使い勝手・耐久性を両立できるように、いろいろな方法をお客さまと一緒に悩むことのひとつです。
そう言った経験から、読者さんの問題解決に繋がると嬉しいです。
*記事は5分ほどで読み終わります。詳しい解説は詳細リンクを貼っておきました。
お仏壇の配置方法
配置方法の検討は以下の流れです。
- 安全性・利便性・耐久性を考えて置く場所を決める
- 1を優先して、いろいろな「説」を見て参考にする
- 見た目と使い勝手を微調整する
詳しく見ていきましょう。
お仏壇を置く場所
安全性・利便性・耐久性を考えて配置しましょう。
毎日使うお仏壇なので、安全に、便利に、痛みづらいよう安置して、長く使えるように工夫したいところです。
安全性
地震や事故などで転倒すると危険なので、安全性を第一に考えましょう。
大震災が来ると、お仏壇の転倒がよく起こり、危ないというデータがあります。
耐震グッズなどをうまく活用して、安全に配置したいところです。
利便性
お仏壇は毎日つかうものです。
人によってお仏壇との向き合い方はさまざまですが
- 毎朝のお勤め
- ご飯を取り替える
- 水を交換する
- 仏花を飾る
- ふと湧いた悩みに対処するために手を合わせる
- 来客が手を合わせる
など、お仏壇にアクセスするたびに、あまり高い場所に置いて触れるのが大変だったり、低すぎて膝が痛くなってしまったりしては不便です。
また、ご自宅が大きい方は不便な場所に置いてしまうと
「ちょっと手を合わせたいけど、行くの面倒だな」
となってしまったらもったいないですよね。
耐久性
お仏壇は木製を塗装したものが主です。
塗装はうるしや、ウレタンなどですね。
塗装済の木製品は次の環境を嫌う傾向があります。
- 直射日光
- 高温多湿
- 乾燥した空調の風
- 振動の大きい、オーディオ機器などの近く。
上記に当てはまる場所には置かないようにしたほうが、お仏壇の耐久性のためには良いです。
お仏壇の向き・方角
結論から言うと、お仏壇を置く方角や向きに厳密なルールはありません。
風水的なものや、仏壇店のアドバイス、宗教的な考え方が混同して、色々な「説」が存在します。
ですが、厳密なルールではないため、「安全性」「利便性」「耐久性」を優先した方がお仏壇の為にとっては吉だと思います。
とはいえ、気になる方も多いと思いますので、簡単に解説すると、
南向き「南面北座説」
お釈迦様は南を向いて説法された(説法を受ける側は北を向く)と言われており、ご本尊の釈迦如来が南向きになるように安置したほうがいいという説。
釈迦如来をご本尊とする曹洞宗や臨済宗にあてはまります。
東向き「西方浄土説」
阿弥陀如来がいらっしゃる極楽浄土は西方にあるとされているので、お仏壇を東側に置いて、西を向いてお参りしましょう、という説。
阿弥陀如来をご本尊とする、浄土宗・浄土真宗・天台宗にあてはまります。
「本山中心説」
総本山を向いてお参りができるように、お仏壇を配置するという説。
上記の3つの説は有名です。
他にも色々ありますが、あくまで「説」なので、誤解を恐れずに言うと「うわさ」です。
やはり、「安全性」「利便性」「耐久性」を優先しつつ、方角は柔軟に解釈して、対応したいところですね。
置く場所が決まったら、見た目と機能性を調整
置く場所が決まったら、見た目と機能性を調整しましょう。
オーダーメイドでない限りは微調整が必要かと思います。
以下はよくある調整です
「仏間に置いた場合、お仏壇の上のスペースが気になる」
→御簾を取り付ける or 高くなっても大丈夫な場合は、台を追加する。
「床の間に置いたところ、低すぎて、使いづらい」
→敷台を追加する。
「柱が当たってしまって、扉が少ししか開かない」
→お仏壇を前に出し、飾り台を追加する。
こんな具合で、一例です。
いろいろな配置事情があると思いますので、購入店に相談しましょう。
工夫次第でいろいろな解決策があると思います。
配置方法ごとのお仏壇の選び方
配置方法が決まったら、配置方法に合ったお仏壇の選び方も見ておきましょう。 古いお仏壇の配置場所を変える際の方法も解説します。
住居をお仏壇に合わせる
お仏壇が先に決まっていたり、引き継ぐ場合で、これから建てる住居に配置する場合は、お仏壇を採寸しておきましょう。
予め採寸して置く場所を作ってあれば、後から調整しなければならないという心配がなくなります。
採寸する場合は、
- 幅…一番大きいところの幅
- 総高…一番高いところまでの高さ
- 戸高…開いた扉が当たってしまうことがあるので、扉の高さ
- 奥行…一番大きいところの奥行き
「新居にいざお仏壇を入れようと思ったら入らない!」
そんなケースもありますので、以上を測って、工務店に伝えておくと良いでしょう。
部屋に合わせて選ぶ
部屋に合わせて選ぶ場合は、置く場所の採寸をしてからお仏壇を選びましょう。
買ってから入らなかったり、予期しないトラブルを防げます。
置く場所を採寸する場合は、
- 幅…置くスペースの幅。幅木や、置く場所だけでなく、上スペースも見ておく
- 高さ…置くスペースの高さ。
- 戸高…鴨居がある場合は扉と干渉しないか、高さを測っておく。
- 奥行き…置くスペースの奥行き。幅木や、鴨居がある場合は鴨居がある部分の奥行きを測っておく。
以上を測って、お仏壇を探すと良いでしょう。
また、洋室に置く場合は雰囲気に合うかも考慮すると良さそうです。
部屋に合わせてリメイクする
元々お仏壇を持っている場合、リメイクも検討できます。
置く場所を変える時にサイズや雰囲気が合わない場合は、リメイクで解消可能です。
元々大きな仏間に置いてあったお仏壇を、小さい仏間に入れるには寸法的に不可能です。
その場合は、新しい仏間の寸法に合うようにリサイズすることが可能です。
また、
「実家のお仏壇を持ってくる際、うちには和室や仏間がなく、洋室に置くと雰囲気が合わない」
という場合は、中身はそのままに、外観を家具調にしてしまうなど、デザインを変える方法もあります。
詳しくは:【価値を引き継ぐ修復】お仏壇のリメイク【おトクな方法】
住居の事情でお仏壇が置けない場合の対処法
また、住居の建て替えの際に移動させたり、預かってもらう場合や、処分を検討している方向けへリンクを貼っておきます。リンク先の記事ではお仏壇の移動方法や、一時保管する方法、処分する場合はその方法を解説しています。
参考:【お仏壇の悩み】移動・預かり・処分方法まとめ【DIY方法も解説】
まとめ
如何だったでしょうか。
網羅的に執筆したので、少し長くなりましたが、記事をまとめます。
- 安全性・利便性・耐久性を考えて置く場所を決める。
- 方角や向きに厳密なルールはないが、いろいろな「説」がある。
- 配置する際は微調整できる。
- 配置場所によって、合うお仏壇、合わないお仏壇がある。
- 古いお仏壇の配置場所を変える場合は、リメイクが有効
こんな感じになるかと思います。
お仏壇は後から自由に動かしにくいものだと思うので、この記事を参考にして頂いて、
「快適な仏壇ライフ」
が送れることを願います。
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