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【生花or造花?花の種類は?】仏花について【自由です】

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お仏壇のお花「仏花」について悩む人
「お仏壇の花について知りたい」
「花を供えるルールがわからない」
「おすすめのお花、NGの花があれば、知りたい」

こういった疑問に答えます。

✓ 本記事の内容

  • お仏壇に飾る仏花について分かる
  • いろいろな仏花や、花の種類についてわかる

この記事を書いている僕は仏壇職人歴13年です。
そしてマルスエ佛壇は、大正14年に創業してから、数多くのお客さまのお仏壇に関わってきました。
ありがたいことに、毎日、色々なお客さまに来ていただいています。

そんなお客さまから様々な悩みを聞いて、お仏壇の飾り方の相談に乗るのも、マルスエ佛壇にできることのひとつです。
今回はそんな経験から、お仏壇の五供のひとつである「仏花」についてまとめます。

お仏壇に供えるお花「仏花」とは?

お仏壇のお供え物は五供といって【香・花・灯り・お水・ご飯】の5つです。

まとめ記事:【仏具・お供え】お仏壇の飾り方まとめ【各宗派のルール】

お仏壇に仏花を飾るのは、その一つである「花」のお供えになります。

仏花を供える意味

仏教でお花を飾るのは、仏教的な意味があり、世界共通です。
花を供えることは、修行の意味があります。「忍んで、花開く」という花の生涯を、人間に例えているんですね。

参考外部リンク:仏花 - Wikipedia

また、浄土真宗では「修行」という考えがなく、仏様が救ってくれるという考え方をします。
なので、浄土真宗の仏花の場合は「仏様の慈悲」を表しているのだそうです。

とはいえ、意味が少し難しい気がするので、「お祈りするために、花を見て心を洗う」アイテムのようなもの、とお寺さんは分かりやすく教えてくれたりします。

仏花の種類

お供えの意味を持つ仏花にはいろんな種類があります。

  • 生花
  • 常花
  • 造花
  • プリザーブドフラワー

それぞれ解説します。

生花

花のお供えで最初に思いつくのが、生花ですね。
生花である意味には「忍んで、花開く」→「やがて枯れる」という、無常を表している、という仏教的な考えがあります。

常花

蓮の花をモデルにした「常花」という仏具もあります。
彫刻を塗装・箔置きしたものや、金メッキした金属製のもの、プラスチック製があります。 常花は蓮華のデザインになっています。

生花と違い、傷まないこと・常にキレイな蓮華を飾ることが出来ることなどがメリットです。
一般的に、浄土真宗以外で使われています(浄土真宗のお寺で常花を飾らないため)
ですが、そのような決まりがあるわけではないので、検討しても大丈夫です。

豆知識〜なんで蓮なの?〜

蓮は仏教が生まれたインドでとてもポピュラーな花なので、仏教でよく使われます。
日本の花で言うと、菊や桜みたいな感じですね。
花には「花言葉」があったり、それぞれ意味があると思いますが、インドで蓮が好まれるのは
「泥から出てきて、白蓮華や青蓮華など、いろいろな個性を咲かせる」
という、這い上がった感が美しいとされているそうです。

造花

造花を飾ることも多いです。

「最近は造花が増えているらしい。造花だと失礼では?」

そんなことはなく、造花の歴史は意外と古いです。
なんと、おなじみ東大寺の大仏の、開眼供養会に造花が使われています。
現在、日本で最古の造花とされているようです(正倉院宝物)

参考外部リンク:忘れへんうちに Avant d’oublier: 第62回正倉院展5 蓮華の作り物は茎が曲がりくねっている

上記は最古のものなので、金属・木で作られていますが、現在の造花は絹・ポリエステル・ビニール等から作られていることが多いです。

プリザーブドフラワー

プリザーブドフラワーを仏花として飾ることもできます。
プリザーブドフラワーのメリットは、キレイな花がとても長持ちするところです。

生花を1番キレイな状態で摘み、脱水・着色・乾燥させたもの。
一見生花のようなクオリティで、「生花と見分けが付かない!」というお客さんもいます。
デメリットは高価なことですね。

ヨーロッパでは、10年持つとされていますが、梅雨のある日本の場合、プリザーブドは湿気を嫌うので1〜2年で劣化が見られることも。
ですが、ランニングコストという面で見ると、生花を常に取り替えるより安くなることが多いです。

花の種類

生花を飾る際は季節や仏教のルールなどもあり、どの花を飾るべきか?悩む方が多いようです。

結論から言ってしまうと、飾る花の種類は自由です。
なぜなら「忍んで、花咲く」→「やがて枯れる」という無常を表したり、「仏様の慈悲を表すもの」であることは花の持つ共通点だからですね。
その季節の、好きな花をお飾りしましょう。

とはいえ、一般的によくないと言われているものや、花粉などが気になる場合もありますよね。
以下は「一般的に」NGとされているもののリストです。

  • 棘があるもの…バラ、アザミなど
  • 匂いが強く、虫が寄りやすいもの…ユリ、梅など
  • 毒があるもの。危険性…ユリ、スズラン、水仙、彼岸花、トリカブト等
  • ツル状のもの。仏具に巻き付く恐れ…アサガオ、ノウゼンカズラなど
  • 花粉の多いもの。花粉症・お仏壇が汚れる恐れ…ユリやチューリップ等ユリ科

上記はだいたいどの記事を見ても書いてある「NGなお花」かと思います。
ほとんどはNGというわけではなく、具体的なデメリットがあって、要注意という感じですね。

棘のあるバラがNGな理由

また、バラ・アザミ等の「棘のある花はNG」という内容もよく見かけますよね。
これについては調査中ですが、今の所、「仏教の考え方上NG」という根拠が見つかっていません。

なので、当記事では「好み」としてしまいます。
もし、そのような資料があれば、教えて頂けると嬉しいです。

仏花の選び方

ガーデニングをしていて花を育てている方は自分で摘んで飾られているようです。
それ以外の方はどこかで購入する必要がありますよね。
「仏花選び」という視点で、購入方法を解説します。

生花店

花屋さんは「花の専門家」なので、色々な知識があります。
冠婚葬祭の他、贈り物や観葉植物など、花には色々なニーズがあり、それに応えているのが生花店ですね。

専門家なので、「仏花が欲しい」といえば季節の仏花に向いた花を選んでくれるサービスがあったりします。
また、先述した花の種類のデメリットの心配があれば、聞いてみると答えてくれると思います。

ホームセンター

ホームセンターでも多く扱っています。
生花店と比べて、個々のニーズを相談する専門家がいない場合もありますが、「仏花」と表示して販売してある場合も多いので、問題なく手に入ると思います。

生花店に比べて、大量にひとつの種類を仕入れているので、お値打ちな印象ですね。

造花やプリザーブド

「造花ってどこで買うんだろう?」
調べてみると、造花専門店というものがあるそうですね。
他には、ホームセンター、インテリア用品店、デパート、東急ハンズやLoft等でも取り扱いがあるようです。

「プリザーブドフラワーってどこで買うの?」
プリザーブドフラワーは、生花店で扱っている場合もありますが、お店によって取り扱いのない場合もあります。
プリザーブドフラワー専門店もありますね。
他には造花と同じく、ホームセンター、インテリア用品店、デパート、東急ハンズやLoft等でも取り扱いがあるようです。

両方とも、直接買うことにこだわりがなければ、ネットショップを利用するのもオススメですね。
ネットショップで買うメリットは種類が豊富なところです。

記事のまとめ

仏花についてまとめます。

  • 仏花を飾るのは「五供」のひとつです。
  • 修行して花開くことや、仏様の慈悲をあらわすものです。
  • 生花であることには「無常」を表す意味がある。
  • とはいえ、色々な便利なものもあり、自由です。
  • 花の種類も自由です。デメリットもあり、要注意。
  • 「仏花である」というルールはないので、色々なところから購入可能です。

以上の通り。

今回はお花についてまとめましたが、花に関しては女性の方が圧倒的に詳しい場合が多いですね。
僕もいろいろと調査する過程で、「勉強になるな〜」連発です。

花には不思議な魅力があり、理由は分かりませんが「心が晴れる」感覚があるように思います。
「理由は謎だけど、心に効く」そんな花の魅力が、仏花を飾る原点なのかもしれませんね。

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